「影守さんがアクアマリンとオパール、柊さんがダイアモンド…と、ルビーとエメラルド。」
学校の屋上で、オペラグラスを覗き込む少年……新のクラスメイト、神代聖。
「紅がオブシディアンとアメジスト。それに…これで、10種類が出揃いましたかね?」


〜Three Thieves , Conflict Composition 3〜


「この幸運に感謝しなくちゃなァ。風探しで、水と氷を見つけるとはね。」
「こっちは不運を呪いたいね。次から次へと災難が舞い込んできて……さッ!」
言葉に合わせて、アクィの周りに空気中の水分が集まる。アンズが身構えた。
「スプラッシュ・エッジ!!」
「呪うのは僕の専売特許だよ……ダウナー:スロウリィ!!」
水の刃が、アンズの目前で止まる。驚くアクィを嘲って、アンズがその水を弾き飛ばした。
「残念だったね。君の水は、僕には届かない!!」
「そして……お前の命も、ここで終わる。」
アクィが慌てて振り向く。背後を取っていたオーヴィスが、携えた黒刀を振り下ろした。
が、その刃が、氷の壁に阻まれて止まる。
「氷壁。オーヴィス、貴方の刃も……私たちには届かないわ。」
「氷のオペラか…面白い。紅!ここはオレたち2人で良い、エメラルドを探しに行け。」
「アンズもオーヴィスも、間違って捕まったみてェなヘマすんなよ?」
怪盗真紅……紅が走り去る。残された4人…4つの運命が、構えた。
……直後、突風。アクィが風上に目をやると、2つの運命がそこに居た。
「…エメル!ルビィ!」
「エメラルドと……それに、火のルビー?助っ人に来た…ようには見えないね。」
「先程、アクアマリンが『次から次へと災難が』と言っていたな。…まさかお前ら。」
「ご明察ね、オーヴィス。…今の2人は、第三勢力というべきかしら。」
4人が、それぞれに反応を返すなか……ルビィが、火球を放った。


「快盗A……だよね?新聞に小っちゃく載ってたよ、アラタ君?」
「個人情報ダダ漏れだな、全く……どうして気付いた?」
「宝石専門のドロボーって書いてあったからピンと来たよ。で…ディアを盗まないの?」
椿の言葉に、新が小さくため息を吐いた。
「動けないよね?だって、動いたらヤナ君がどうなるか判ってるもんね?」
「…その歳で、なかなか脅迫がサマになってんぜ。」
「有り難う。じゃあ、例のアクアマリン「とオパールなら、此処にはねェぞ。」
声のした方に、4人が振り向く。紅が、2組と等距離のアスファルトに降り立った。
「お前…怪盗真紅?」
「こないだはどーも、快盗A。エメラルドは何処だ?」
「エメラルドもルビーもココには無いよ、闖入者さん。」
椿がにこやかに答える。紅が一瞥し、舌打ちした。
「快盗A、まさかお前コイツに盗られたのか?間抜け。」
「うるせェよ。で?どうするつもりだ怪盗真紅?お前のお目当てはここにはねェぜ?」
「無駄足は嫌いでなァ。……そこのダイアモンドでも、貰っていこうか。」

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