「……こんな馬鹿げたことするヤツがNOISEに居るんだね。」
煌華が、手の中の封筒と便箋をぐしゃりと握り締める。
差出人は……騒音集団、NOISE。
「手紙をくしゃにすんなや、リーダー。」
「放課後に霜天高校の校庭で、か。この指定は…」
初葉の言葉はさらりと無視して、秩太の言葉に頷いて返す煌華。
「托人の言ってたこと、確定だね。……NOISEのメンバーが、学校にいるんだろう。」
「僕らの動向は把握されてるってことだよね。こっちも早く見つけないと。」
「スコーカーもツイーターも重く考えすぎだろ。敵なら倒すのみ!!さ、学校行こうぜ。」


〜Pealing Keen Sound〜


「あ!おっはよー、初葉!!」
「おう、おはよーネオン!!」
「おはよう、秩太。顔色悪いぞ、寝不足か?ちゃんと朝飯食った?」
「お早う御座います、響。大丈夫…今日の授業にちょっと不安があるだけです。」
初葉・秩太が席につき、それぞれが初日に仲良くなった奴と挨拶をかわす。
そして、ぶすっ…とした顔で煌華も席についた。
「オハヨ、煌華。どした?本気で不機嫌な顔だぞ。なんかあった?」
「……何でもないさ、金丸君。詮索は、無用だ。」
「あ〜…放課後!1人で屋上に来い!!…ちょっと大事な話がある。」
「は?いや、放課後は……」
今朝の手紙の件がある。断ろうと思わず煌華が口を開く。
しかし煌華の言葉を聞かず、新春は一足早く教室を出て行った。


「で、結局ずっとサボってやがるし!!」
「うわぁ…煌華がここまで乱暴な言葉使うの初めて聞いた。」
「僕もだよ……で、どうするの?スコーカー。」
明らかにリーダーに呼びかける秩太。初葉も真剣な目付きに変わる。
煌華が数秒考え込んで、小さく頷いた。
「2人には悪いけど、金丸新春の方に行く。……ちょっと怪しいんだよね、アイツ。」
「…オッケー。騒音集団だし、たいした人数は来ないだろ。」
「屋上から校庭は見えるでしょ?…どうしてもってときは、呼ぶ。」
秩太の言葉にもう1度頷いて、2人と分かれる煌華。

屋上への扉は、見た目以上に重く感じた。

「よ!やっと来たな…スコーカー。」
「その呼び名を知ってるってことは、やっぱり関係者なんだね。」
「言ってなかったっけ?俺は、NOISE……」


「おかしいなぁ…"指揮棒"作のスピーカーは3つだったはずなんだけど。」
「リーダーは別の仕事中。で、お前らは?」
「NOISE、歌和斑依織。コイツラは僕の部下、擬園・轟谷・濁川。」
初葉の言葉に、校庭に立つ4人の1人……奥に立つ、依織が答える。
「別の仕事ね……それはちょっと気になるなぁ。」
依織が校舎を見上げ…鞭を取り出す。
それを振るうと、小さな音がすると同時に屋上のフェンスが凹んだ。
「なっ…この距離で?!」
「上、誰か居るね……最後のスピーカーかも。擬園、行って。」
頷いて走り出す擬園に、慌てて右手を向ける初葉・秩太。
その目の前に、いきなり轟谷と濁川が割って入った。
「お前はオレと遊ぼうぜ?スピーカー。」
「ウーファーだ、覚えとけニガウリ!!」
「悪いけど壊しちゃうよ、えっと……」
「ツイーターですよ、濁音さん。」


「見つけた…お前らも、スピーカーか?」
「……新春、下がってて。スコーカーだ、ヨロシク。」

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